履修プログラム

-文科一類-

文科生のエリートコース。単位さえ取りこぼすことがなければ、必ず法学部に進学することができる。社会科学の必要単位が多く、その中に法、または政治の4単位が必要なので、そこさえ気を付けて履修を組めばまず問題ないだろう。最悪、選択必修の社会科学と人文科学は2年生に入ってからでも間に合うが、おすすめはできない。

多くの仲間と同じように法学部に進学する場合、専門科目が他の学部より半年早く2Sセメスターから始まるため、2年生で前期教養の講義を履修する必要がないように、1年生の内にできるだけ多めに履修しておこう。

ちなみに、文Ⅰは文科最高峰であるにも関わらず、法学部以外に進学するための専用枠が存在しない。他科類からの法学部ほどではないが、他学部を選択するためには点数が必要となるので気をつけよう。

-文科二類-

文Ⅰのようなエリートではなく、さりとて文Ⅲのように進学選択に追い詰められている訳ではないため、文ニートと称されることが多いが実態は必ずしもそうではない。実は、他科類では文Ⅰ→法学部や文Ⅲ→文学部のように学部進学が約束されているが、文Ⅱは必ずしも経済学部へ進学できるとは限らないのだ。進学選択の定数を見てもわかるように、経済学部の文Ⅱ枠は文Ⅱ生の8割に満たないのだ。進学には70点程度必要なので、怠けすぎないようにそこそこ頑張ろう。

履修上の注意に関しては、社会科学の単位を経済、数学のうちから4単位を取りつつ、計8単位を取得しなければならないというところだけを気をつけていれば大丈夫だろう。とはいえ大半は経済学部に進学する訳だから、経済や数学を前期課程のうちに履修しておくのは当然のことだよね。

-文科三類-

東大で最も進学選択の醍醐味を味わえる科類。特に志望分野が定まっていないのでとりあえず文Ⅲを選択した学生が多いかもしれないが、皮肉なことに進学選択では最も苦労することになる。多くの文Ⅲが志望する教養学部は、定員が志望者に比して少なく、文Ⅰ・Ⅱなら定員割れなのに、文Ⅲからだと80点代を取らなければならないということがザラにある。その結果、多くは泣く泣く文学部に吸収されることになる。だが、安心したまえ、文学部には底抜け学科ならいくらでもあるぞ。

そんなこんなでシビアなこともあるが、一度文学部行きを受け入れてしまえば、文Ⅰ・Ⅱとは違って社会科学が4単位だけで、しかも2分野にまたがっていればなんでもいいので進級は難しくない。ただし文学部とはいっても思想文化や歴史文化などの専門性の高い分野に進学を希望する場合は、周りがガチ勢ばかりで自分だけ取り残されるという可能性があるので、前期課程のうちから基礎知識くらいは身につけておくように努力しよう。

進学選択戦争に参加する意思のある強者は、語学力を高めて点数をかさ増しすることを勧める。

-理科一類-

東大のモブキャラ。石を投げれば理Ⅰ生に当たる。キャンパス内で髪が黒くて眼鏡をかけた男子は、まず間違いなく理Ⅰ生である。

リベラルアーツを称揚する東大の方針はどこへやら、前期課程修了に必要な単位がほとんど必修で埋まってしまっている。文系とは異なり中間試験を行う必修科目が多く、Sセメスターの中間試験期間には、試験がないからディズニーへ遊びに行っている文科生への怨嗟を糧にして試験勉強に刻苦勉励する理Ⅰ生が大量発生する。

進学選択については、主に工学部・理学部に進学することになり、学科の数は他科類に比べて群を抜いて多いが、学科によっては人気の高いものもあり、文Ⅲに劣らぬ熾烈な点数争いが繰り広げられることもある。

2S1タームに開講される基礎科目「生命科学」と「物性化学」は再履修や他クラス聴講できないので注意しよう。

-理科二類-

前期教養学部の中で最も地味な科類。理Ⅲとの混合クラスであるために、金魚の糞のような扱いをされることはやむを得ない。

履修に関しては大半が必修で占められているため、心配することは総合科目の取り忘れくらいだろうか。問題は、進学選択である。理Ⅱの進学先は主に農学部と薬学部だが、薬学部に進学するためにはそこそこの点数が必要である。点数が無い君は潔く弥生キャンパスへ進学しましょう。

さて、医学部に入りたいけど、理Ⅲは無理という理由で理Ⅱを受けたという学生もいるかもしれない。残念でした。なんと、理Ⅱから医学科に進学するために必要な点数は他科類と大して変わらないのです。90点はないけどどうしても医学部の称号が欲しいという君は、医学部健康総合科学科に進学しましょう。

-理科三類-

理Ⅲ生、それは駒場のカースト最上位に位置し、医学部進学だけではなく、将来の安定した就職及び収入という極楽浄土が約束された、駒場の覇者ともいうべき存在。そのような方々がこの薄汚い記事など読んでいるとも思えないが、理Ⅲ生の事情が気になる他科類生は少なくないだろう。

履修に関しては、必修が多いことと理Ⅲの君たちの頭の良さを考えれば、忠告することは何もない。遊んでばかりで授業に出ていなくても一夜漬けで勉強すれば、君たちなら簡単に「優」や「優上」を手にすることができるだろう。そして、進学選択に関しては、医学科の理Ⅲ枠は第1段階と第2段階合計で100あるので、医学部医学科に進学できないことはないでしょう。一度理Ⅲ生になってしまえば、医者への道を遮るものはまず存在しない。まあこれだけコロナ禍で苦労している姿を見ても医者になろうとする諸君は、きっと立派な志を持っていることだろう。

また、たとえ留年したとしても心配は無用である。そもそも君たちのご両親って大金持ちなんだから、1回や2回くらいは留年しても親の脛をかじっとけば問題ないよね?

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