教養学部

君たち、真の教養を手に入れたくはないか? 1つのものの見方にとらわれることなく、この世界で起きている様々な自然現象・社会現象を分析・評価し、既存の理解や価値観を問い直していく、これこそが市民的エリートの教養である! 政治・経済・自然・技術・思想など様々な分野において、加速度的に変化していくこの世界において、様々な危機に直面しているこの時代において、確固たる教養を身につけることが、今まさに必要とされているのだ! まあ、結局自分の立ち位置を見失って、なんかよく分からない研究になる人も多いけど。

文系寄りの教養学科、理系寄りの統合自然科学科、あぶれ者の学際科学科からなる。ただ、どの学科に進学しても、教養学部内で開講される講義は単位認定されるので、積極的に他の分野の講義もとろう。

教養学科

教養学部の中でも文系寄りの学科。1つの学科で人文科学・社会科学の幅広い分野をカバーしている。文系からは科類をまたいで学生が集まるが、文Ⅲ生は他科類よりも底点が頭一つ高い。そこんところは、入試において楽な道を選んだつけが回ってきたということで。理系からは楽に進学できるが、こてこての文系なので苦労することは覚悟しておこう。文字通り「教養の中の教養」なので、教養深くなること間違いなし。

超域文化科学

「文化人類学」「表象文化論」「比較文学比較芸術」「現代思想」「学際日本文化論」「学際言語科学」「言語態・テクスト文化論」の7つの多彩なコースからなる。人文科学の講義あるあるだが、基本的に講義は演習(ゼミ)形式なので、毎回もしくは持ち回りで何かしらの課題が課される講義が目白押しである。まあ、その中でも軽いものから重たいものまであるので、履修は計画的に、モチベーションを適度に維持しながら受講しよう。基本的に質的に現象・テキストを調査・研究するところなので、根気よく物事に取り組むことが要求される。語学の単位が多く必要なので、まあがんばれ。底点も高めで優秀な人も多く集まるのだが、イケイケな感じの人が多い印象がある。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 文ⅠⅡ 6 10 6 81.5 77.0 83.5 * * *
文Ⅲ 12 24 12 84.0 84.5 86.5 84.6 81.0 82.8
全科類 5 20 5 82.0 83.0 83.0 78.4 60.5 #70.5
2 文ⅠⅡ 2 47 2 * * * * * *
文Ⅲ 9 42 9 * * * 81.7 76.3 79.9
全科類 1 114 1 * * * 74.4 76.3 62.8

※2018年度から文科ⅠⅡ類枠が追加された。

地域文化研究

「イギリス研究」、「フランス研究」、「ドイツ研究」、「ロシア東欧研究」、「イタリア地中海研究」、「北アメリカ研究」、「ラテンアメリカ研究」、「アジア・日本研究」、「韓国朝鮮研究」の9コースから構成されている。名前から明らかなように、分野によって分かれているわけではなく、対象とするフィールドによって分かれており、その地域について分野にとらわれない研究を行うことができる。またAICOMなどを利用した留学も盛ん。多くのコースが1つのフロアにあり、横のつながりがしっかりしている。但し、対象とする地域の言語が扱えることは必須で、卒論もその言語で書くことになる。ひえ~。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 文ⅠⅡ 8 8 8 57.5 ~75.0 #(~65.0) * * *
文Ⅲ 12 24 12 83.0 80.5 80.0 85.2 80.9 82.7
全科類 2 12 2 83.0 78.5 79.0 55.2 76.7 #63.1
2 文ⅠⅡ 3 42 3 * * * * * *
文Ⅲ 6 38 6 * * * 77.1 68.9 82.7
全科類 2 92 2 * * * 57.3 #52.6 #65.5

※2018年度から文科ⅠⅡ類枠が追加された。

総合社会科学

教養学科の中で他の追随を許さないトップに君臨する分科。他のコースが多数のコースを抱えているのに対し、ここは「国際関係論」「相関社会科学」の2コースのみというのもかっこいい。底点が高く学生も少数精鋭だが、教員陣も社会科学の幅広い分野から曲者が揃っている。法・経済・政治・社会だけでなく思想系の教員もいるところがポイント。ゼミ形式の講義をとると、ハイレベルな議論が展開されており、他学科からの受講生を圧倒する。80点以上の文系エリートたちが集まっているので、互いに刺激し合いさらなる高みを目指せる。ただ、その中で落ちぶれてしまうと悲惨な最後が待っている。国際関係論コースの方が必修の縛りがきつく、相関社会科学コースは自由度が高い。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 文ⅠⅡ 12 25 12 85.0 82.5 84.5 * * *
文Ⅲ 10 13 10 82.5 85.0 #(~80.0) 84.9 83.7 85.3
全科類 1 16 1 85.0 85.0~ (84.0~) 81.5 83.5 81.3
2 文ⅠⅡ 8 54 8 * * * * * *
文Ⅲ 1 31 1 * * * 82.9 81.4 80.8
全科類 1 102 1 * * * 63.5 81.2 #67.9

※2018年度から文科ⅠⅡ類枠が追加された。

統合自然科学科

教養学部の中でも理系寄りの学科。ただ、設備的にも底点的にも本郷の下位互換という感を否めない。数学、物理、化学、生物学、認知科学の幅広い分野を扱うことができる。但し、「認知行動科学」だけは本郷に対応する学科がないので、底点が非常に高い。以下の4コースだけでなく、サブコースとして「スポーツ科学」もある。また専攻とするコース以外にも、他のコースの講義を履修することによって副専攻とすることができる。ちなみに「駒場サイエンス倶楽部」を主宰しているのもここ。

数理自然科学

理学部数学科の下位互換。そもそも数学科も駒場にあるのに、もう1つ数学中心のコースを置く意味があるのか。数学の演習には数理病棟の教員も出張ってくるし。まあ、数学以外にも物理学、化学、生物学の講義もこのコースの単位として履修できるので、頑張ってこれらの分野を統合して、研究の数学科との差別化を頑張ってもらいたい。最もHPにやる気のないコース。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 理科 6 15 6 74.0 70.5 74.5 74.3 70.6 64.5
全科類 1 9 1 73.5 71.5~ -73.5 74.1 68.5 80.9
2 理科 2 87 2 * * * 72.2 #74.6 #68.5

物質基礎科学

理学部物理学科と化学科の下位互換。ただでさえ底点が終わっている統合自然科学科の中でも最も終わっているコース。統合自然科学科全体にも言えることだが、学生の数に比して教員の数が多いので、1つの講義の受講者が少なく、教員との濃密な時間が過ごせる。

HPによれば「他の諸学科では決して得ることのできない領域横断的プログラムを学ぶことにより、新しい時代をリードするユニークな人材に育つことを我々は確信して」いるそうだが、まず他の諸学科が得ている優秀な学生を獲得することも重要だろう。ちなみに3年になると実験が必修になるので、基礎実験にはまってしまった方は進学してはいかが。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 理科 12 22 12 74.0 68.0 68.0 51.0 #54.8 #61.6
2 理科 8 77 8 * * * #59.5 #53.5 #61.7

統合生命科学

理学部生物学科の下位互換。いまだに、大隅教授のノーベル賞受賞を宣伝文句に使っているコース。コース定員に対して研究室の数の方が多いという、教育に対する人的資源の割き方がエグいコースでもある。3年になってからは週3日の実験生活が始まり、多岐に渡る研究室の研究を体験できる。他のコースが自由な履修を推すのに対して、こちらはある程度確立した履修プログラムを推しているところに特徴がある。HPのやる気もすごい。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 理科 10 9 9 60.0 ~60.0 59.0 #59.3 #57.6 #53.7
全科類 3 1 1 - #(???) (???) - #66.1 77.5
2 理科 8 62 7 * * * #61.3 #55.1 #57.9
全科類 1 69 1 * * * * * *

※2017年度までは第二段階の全科類枠が存在しなかった。

認知行動科学

教養学部において、文系の雄が「総合社会科学」だとすれば、理系の雄がこの「認知行動科学」である。他のコースの底点がふがいないのに対し、ここは80点以上は当たり前である。他のコースが目に見えやすい現象を扱うのに対し、ここでは人の心を対象にしている点や文系と理系から同数の学生を受け入れている点など、様々な点で他コースとは一線を画している。また、講義も他コースとの被りが圧倒的に少ないため、他コースのバカな学生による純度の低下も少ない。

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 理科 3 4 3 82.5 87.0 84.5 #84.6 83.3 78.2
文科 3 10 3 85.0 87.0 89.5 88.7 87.3 85.2
2 理科 1 62 1 * * * 84.0 82.8 -
文科 1 49 1 * * * 88.6 71.6 82.1

学際科学科

教養学部の中でも文系・理系どっちに入れるのも微妙ということで、その他のコースを寄せ集めた学科。扱う内容にも、教育プログラムにも、学科のフロアにも統一性はない。一応A群とB群に分かれているが、この群というくくりも文系っぽい、理系っぽい以外の共通項がない。A群は「科学技術論」「地理・空間」の2コース、B群は「広域システム」「総合情報学」の2コースからなる。進学選択時はAかBのどっちかを選べばよく、そのうちのどっちのコースを選ぶかは決める必要はない。進学後の最初の学科説明会のときにどっちのコースかを決める。

科学技術論

 学際科学科は基本的に「文系と理系の融合」であるが、このコースは理系の学問を文系の手法で扱うという斜め上な文理融合を行う。

結局のところ人文科学なので教養学科の一部と同じ14号館に居を構えている。そのくせ大学院は広域システム科学系ではなく相関基礎科学系に所属し統合自然科学科の仲間のフリをしている。大昔は教養学科に所属し、その後しばらく基礎科学科(統合自然科学科の前身)に所属していたことのなごりらしい。

科学哲学・科学史・科学技術社会論の三本柱を扱う。といっても実際は前二者に比重が偏っている気がする。内容は意外と多岐にわたり、最近は言語哲学の教員もいたりして何だか賑やかである。「心の哲学」というのもあるので認知行動科学の代わりにこっちを志望する人も結構いるらしい。

進学選択で枠を共有する人文地理学との人数比はおおよそ2:1で、学科全体で最も人数が少ない。何で学問的なつながりのない地理と一緒するの……と思っていたら地味に共同研究をやったりすることもあるらしいので仲良くなって損はない思う。

地理・空間

A群の中でも人気のある方。教員数は少ないが統計室と図書室、地図室の3つ資料室と機器室(パソコン室)に独自WiFiを有している。人文地理学は人文科学・社会科学の中で確固たるアイデンティティがないディシプリンであり、常に自らの研究の学術的・社会的意義を見出すために苦心している。2回のフィールドワークへの参加とレポートの提出が卒論参加要件になっている。また、なぜか語学が必修になっているので、頑張ってください。近年では、ただでさえ少ない教員の守備範囲の偏りから一人の教員の研究室への学生・院生の集中が起きており、各研究室で過疎・過密問題が起きている。現代日本で起きている地域間格差問題の縮図を体現する画期的なコースである。

学際科学科A群

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 文科 5 16 5 84.5 84.5 84.5 83.6 80.7 68.0
理科 3 7 3 73.0 67.5 69.0 64.8 #70.0 69.6
2 文科 4 66 4 * * * 76.7 67.3 66.6
理科 1 37 1 * * * 70.7 65.2 62.4

総合情報学

理情の下位互換。とにかくプログラミング。ただ、狂言や文楽人形をはじめとする芸術分野へのアプローチも行っていることをあらゆるところでめっちゃ推してくる。また、情報学環・学際情報学府、情報基盤センターなどに所属する教員もスタッフに加わっている。卒論に必要な単位数に比べて必修の単位数が少ないため、他の学科・コースが開講する講義を多くとらないといけない。まあ、パソコンばっかと向き合っていると体に悪いからね。理系だけでなく文系からの進学もある。

広域システム

コース名を見ても全く何をやるところか伝わらないコース堂々の1位に輝くコース。主に生物学や地球科学を扱い、環境問題、地球温暖化問題などの現実問題に対して、分野を超えた複合的な分析や対処について研究を行っている。フィールドワークも必修になっており、家や研究室に引きこもりがちな理系学生に日の光を当てることで、学生の健康管理にも隙がない。ここのオムニバス講義をとると、この研究でなんとか大臣と会っただの、どこどこで世界最古の化石を発見しただの、自慢話が尽きない。

学際科学科B群

段階 科類 2020 2019 2018 2017 2016 2015
定員 志望者 内定者 底点 底点 底点 底点 底点 底点
1 文科 2 5 2 82.0 85.5 83.0 80.8 78.8 81.5
理科 2 11 2 83.5 79.5 78.0 81.1 68.4 #64.8
全科類 4 12 4 78.0 80.0 75.0 74.0 64.9 -
2 文科 1 30 1 * * * #69.5 63.0 65.0
理科 3 82 3 * * * 69.7 65.9 65.1
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