サークル【さーくる】
ある点から、等距離にある点の集合のこと。
サークルオリエンテーション【さーくるおりえんてーしょん】
通称「サーオリ」。例年3月のガイダンスと同じ日に文系・理系の2日間行われる。東大に籍を置くほぼすべてのサークルが参加している。オリ委員によるサークルの部屋割りが割と安直。これをやるなら、テント列は要らないと思っている東大生の方が多いのではないか。ちなみに、このときサーオリにいる顔面偏差値の高い女子は十中八九インカレなので、その子がいるサークルに入っても、その子と会えるわけではないので注意しよう!
再履修【さいりしゅう】
一度「不可」もしくは「欠席」だった総合科目などの選択科目をもう一度履修すること。また、留/降年した場合は、単位未取得の科目を再び履修すること。通称「再履」。この場合、「他クラ」と異なり、申請は特に必要なく、最高点も100点のままである。
坂下門【さかしたもん】
駒場東大前駅の西口の近くにある門。主にキャンパスの西側に研究室を持つ院生が使っている。側に小川が流れていて、よく子どもが遊んでいる。
三外【さんがい】
「第三外国語」の略。英語と入学する前に選ばされた外国語以外の外国語の基本を学ぶ際は、「第三外国語」とついた講義を取る。第二外国語よりも種類が多い。多くの講義で受講人数が少なく、優3割規定にかからないので、点数を稼ぐにはもってこい。
ちなみに、何種類の言語を履修しても「第三」外国語として扱われる。
三四郎池【さんしろういけ】
本郷キャンパスの中心部にある池。正式名称は「育徳園心字池」。夏目漱石の『三四郎』のモチーフとなったことから、「三四郎池」と呼ばれる。
入試当日に行くと多浪するという都市伝説がある。遊泳及びボートは禁止されているので注意しよう!
3万円制度【さんまんえんせいど】
2017年度入学者より開始された、東大の女子率を上げるための制度。実家から駒場キャンパスに通学するのに90分以上かかり、一人暮しする東大女子に前期課程の2年間に月3万円の家賃補助を行うもの。しかし、その効果はほとんど数値に現れていない。
国から「女子学生向け」というヒモ付きの予算が下りていてこの制度ができた。3万円の「奨学金」だったら角が立たなかったのにね。
G3【じーさん】
英語一列の講義において、最もレベルの低いクラスのこと。このクラスの東大生は講義で英語を使うことはまずない。
G2【じーつー】
英語一列の講義において、中間レベルのクラスのこと。その内実は、G1からあぶれてしまった人とG3予備軍が混在しており、SからAセメスターにかけてのクラス変更で帰るべきクラスに帰っていく。
G1【じーわん】
英語一列の講義において、最もレベルの高いクラスのこと。真のグローバル東大生だけがこのクラスに所属できる。基本的に授業は全て英語で行われる。
Sセメスターでは、このクラス分けが入試の英語の得点によって決まるため、ペラペラの帰国子女とペーパーテストが出来ただけの学生が同じ授業を受けることになり、英語運用能力の格差が残酷なまでに露わにされる。
JK棟【じぇいけいとう】
正式名称「情報教育棟」。正門からすぐ左にある建物。生身の女子高生はいないが、代わりに次元が違う女子高生がいっぱい詰まったパソコンがある建物。しかし、アカウント毎に閲覧記録は管理されているので、変なことに利用してバレると目も当てられない。
パソコンを利用する講義や普通にパソコンを使う際に利用する。ただし、開館日時が割とシビアなので、肝心なときに利用できないことが多い。
Jタスくん【じぇいたすくん】
時代錯誤社の非公式マスコットキャラクター。完全オリジナルキャラクターでお腹に「J」の字が入った黒いペンギンである。
四月病【しがつびょう】
ほとんどの新入生が入学したての4月に発症する不治の病。発症すると、意識的あるいは無意識の内に、自分が東大生になったことをいいことにイキリ始め、意識が無限に高まってしまう。その結果、身の程知らずの履修を組んだり、学術書を買い漁ったりする。周りに害をもたらさなければ良い方で、イキリ倒して東大内外に迷惑をかけ、東大の名に傷をつける者もいる。そして、四月病発症者はもれなく五月病も発症する。またAセメスター始めに、似たような症状の「十月病」を発症する者もいる。
シケタイ【しけたい】
「試験対策委員」の略。各クラスごとに存在し、試験の過去問集めや講義の板書、解説資料などを取りまとめる。東大入学者数の多く、コネクションに強い高校出身者がなることが多い。
そもそも、こんなものに頼る必要が東大生にあるのだろうか。
シケプリ【しけぷり】
「試験対策プリント」の略。各クラスのシケタイが作ったものや、過去のシケタイが作りネットに上がっているものもある。試験問題対策だけでなく、講義内容を解説するものやレポートの書き方を伝授するものまである。英語一列の和訳資料や基礎化学実験の解説資料は有名。
別になくても講義をちゃんと受けていれば必要ない、はず。本当にヤバいときはシケプリを見てもどうにもならないので、期待しすぎてはいけない。
自主留年【じしゅりゅうねん】
基本的に1年生はいくら単位を落とそうが、自動的に2年生に進級する。そのため1年生で留年するためには自主的に留年届を出す必要がある。
留年することの利点としては、2年生の状態で落とした必修科目の単位を取り直すには「他クラ」などをする必要があるが、その場合、原評価の最高点が下がってしまう。しかし、自主留年をして1年生の状態で「再履修」すれば100点満点となる。なので「降年」するくらいなら「自主留年」した方がましな場合がある。
シス創【しすそう】
「システム創成学科」の略。日本のある大学にはこんな名前の学科があるらしい。きっとFラン大学なんだろうな。
時代錯誤社【じだいさくごしゃ】
東京大学に存在するキャンパスマガジンを出版する唯一のサークル、通称「時錯」。出版物は主に『月刊恒河沙』と東大生のバイブルである『教員教務逆評定』である。『逆評定』があまりにも売れるため、サークル名よりも『逆評定』の方が知名度が高く、「時代錯誤社」のことを「逆評定の人」と呼ぶ者も多い。まもなく、45周年を迎える。
志望点【しぼうてん】
2017年度より、学科の点数開示がされなくなったためにほぼ死亡した概念。
市民的エリート【しみんてきえりーと】
東京大学憲章に示された、東大が目指す学生のあるべき姿の呼称。すなわち「世界的な水準での学問研究の牽引力であること、あわせて公正な社会の実現、科学・技術の進歩と文化の創造に貢献する、世界的視野をもった」人のことである。
10号館【じゅうごうかん】
映画を観ることができるところ。オンライン受講用に開放されたため、2,3年生にはむしろなじみが深い。
授業カタログ【じゅぎょうかたろぐ】
元祖Web版シラバス。特にパスワードを求められることなくUTASと同等の情報を得ることができる。この単語でググれば、東大と冠してなくても一番上にヒットする。
主題科目【しゅだいかもく】
選択科目の1つで、どの科類も2単位が必要。科目名は固定されておらず、完全に教員の趣味によって開講される。ここでも学科の宣伝講義を開講されている。キャンパスの外に飛び出したり、外部団体と共同で行うものなどもある。基本的に楽単で、特にオムニバス形式のものはめちゃ楽単。アクティブラーニング形式のものも多い。点数はつかず、合否のみである。
準必修【じゅんひっしゅう】
総合科目のくせに、クラス指定がなされている講義のこと。紛らわしい名称だが、1つも取らなくても、進学選択に参加できるし、進学もできる。文系にはなく、理系のみである。
情報【じょうほう】
駒場で最も要らないと言われている必修講義の1つ。試験は共通問題で教科書から問題が出る。講義内容が試験と対応していないことが多く、ITC-LMS での出席確認では、講義に出席している人に講義内で発表されるパスワードを聞けば、家にいてもチェックできるので出席する必要もない。ただし、スマホだと出席確認の送信元からバレる可能性がある。
初修外国語【しょしゅうがいこくご】
その名の通り、初めて学ぶ外国語のこと。多くの人にとっては英語以外の第二外国語のことである。ちなみに、たとえ既習でも申告しなければ初修扱いになる。
諸手続【しょてつづき】
3月中に新入生が学生証や履修の手引きなど重要書類を受け取ったり、自治会費や東大新聞などを半強制的に契約させたりする一連の手続きのこと。同じ日にテント列も行われる。
初年次活動センター【しょねんじかつどうせんたー】
アドミニ棟の隣にあるガラス張りの小さな建物。一応学生支援課に申請を出せば使えるらしいが、いろいろ条件が面倒くさいのであまり使われているところは見かけない。別に初年次でなくても利用できる。
初年次ゼミナール【しょねんじぜみなーる】
1Sセメスターの必修科目。各クラスに割り振られたものの中から選ぶ。理系は合否のみだが、文系は点数がつく。内容は完全に教員の趣味であり、教員の自慢話を聞くだけの講義から毎週重い課題が出るものまである。メディアでは好意的に取り上げられることが多いが、それは当たり教員だけであり、その影には多くのハズレ教員がいることを覚えておこう。
ちなみに、1年生の時に単位を落とし、2年生で「他クラ」することを「二年次ゼミナール」という。
シラバス【しらばす】
開講される講義の一覧と概要が載った資料。2019年度から紙媒体での配布が廃止された。教養学部のHPに行けば今まで紙で配っていたもののPDF版を見ることができる。正直、紙の方が使いやすかった。
進学情報センター【しんがくじょうほうせんたー】
1号館2階にある後期課程の学科・コースや底点などの情報を持っているところ。進学相談にものってくれる。2018年度から底点は開示されなくなったが、ここに行けば学科志望者の点数(最高点と最低点を除く)のグラフを見ることができる。
進学選択【しんがくせんたく】
2016年度より施行し2017年度にさらにシステムが変更した、東大生が2Sセメスター末にその持ち点と志望学科に応じて3年生で進学する学科・コースを決定する制度。通称「進択」。名称を変更したのは「振分」では「上から決める」って感じだが、「選択」は「学生が自ら決める」って感じが出るからだそう。その内実はほとんど変わらないが、より点数に重きをおくものになった。
進学振分【しんがくふりわけ】
東大生が2年生の夏学期末にその持ち点と志望学科に応じて3年生で進学する学科・コースを決定する制度。通称「進振り」。2015年をもって「進学選択」に制度が変わったが、一部のメディアや駒場東大前駅の宣伝看板には、未だにこの言葉が使われている。全く時代錯誤もいいとこだ。
スーパーグローバル大学【すーぱーぐろーばるだいがく】
2014年度より文部科学省が開始した指定制度で、指定されると国から10年間補助金が貰える。忖度されているわけではない。東大はこの制度を活用した計58億円の事業計画を立てている。だが、特に東大生がスーパーグローバルになったわけではない。
Zoom【ずーむ】
[動詞]①ブーンという音を立てる。②急上昇する。
炊事門【すいじもん】
キャンパスの東側にある門。駒場池の方に行けばある。体育館が工事中の間は、キャンパスプラザからだと裏門よりも近いので、渋谷方面に歩いていく場合は、こっちの門を使うとよいかもしれない。
数理病棟【すうりびょうとう】
駒場キャンパスの南東の端にある隔離病棟。正式名称は「数理科学研究科棟」。矢内原公園の木に隠れているが結構デカい。理学部数学科の根城で、数学に人生を捧げ、世捨て人となった学生や院生・教員が隔離されている。普通は関わりを持つことはない。
スカラベサプリ【すからべさぷり】
東京大学まんがくらぶが不定期に発行するフリー漫画冊子。学年によって絵のレベルの差が激しい。手書きのものからペンタブのものまである。Web上でも公開されている。
CKiEx【すきっくす】
東大生協駒場学生委員会(C学)が発行するフリー情報冊子。食堂にも置かれているので気軽に手に取れる。最終ページのパズルは暇つぶしに最適なうえ、正解者の中から抽選で500円分の図書カードをプレゼントしてくれる。倍率は低めなので、穴場のうちにたくさん応募しよう。
スポ身【すぽしん】
正式名称「身体運動・健康科学実習」。今の名称になる前(スポーツ身体科学)の略称が現在も使われている。90分間なんか体を動かしていれば、それで終わる。きちんと出席し、適当にレポートを出せば、確実に優は来る。スポーツ科学や太極拳をするものもある。
生協購買部【せいきょうこうばいぶ】
コミュニケーションプラザにあるスーパー。弁当、飲み物、菓子類などを生協価格で売っているが、食品関係に関しては、駒場東大前の西口や目黒駒場郵便局付近に「まいばすけっと」という完全上位互換が存在する。「ごつ盛」に100円以上払う気にはならないだろう。ということで「キャンパス内にある」以外の利点はない。ここが役に立つのはノートや文房具を買うときくらいである。基礎実験などで使う関数電卓や白衣なども売っている。
生協書籍部【せいきょうしょせきぶ】
購買部の隣にある本屋。大学の書籍部だから当然ではあるが、一般の書店よりも専門書の取り扱いは豊富である。その場にいて本のタイトルを眺めているだけでも時間をつぶせる。
漫画、ラノベもまあまあ取り揃えている。特に東大では百合豚の声がデカいせいか、百合作品の比率が明らかに高い。よかったね。
生協前広場【せいきょうまえひろば】
コミュニケーションプラザと駒場図書館の間にある広場。昼休みになるとスペウェイクラスがブルーシートを広げて遠足気分を楽しんでいる。
成績発表【せいせきはっぴょう】
履修登録した科目の成績が発表される。たいてい長期休みの途中で発表されるため、せっかくの休暇も落ち着いて過ごせない。まあ成績なんて試験受けた時点で決まってるんだから、シコって寝てればいいです。
正門【せいもん】
駒場東大前駅の東大口からまっすぐにある問。前期課程の学生が主に使う問のこと。守衛さんにはちゃんと挨拶しよう。ちなみに、正門の外から坂下門の手前までは、東京大学の敷地内なので注意。
セメスター【せめすたー】
他の大学における「学期」のこと。年に「Sセメスター」と「Aセメスター」の2つあり、それぞれ13週+補講+試験期間が含まれている。また、それぞれのセメスターには2タームが含まれている。多くの講義はセメスター単位で開講される。
セレク【せれく】
「セレクション」の略。本来はサークルにおいて、入サー志望者が定員を超えたときに、入サーする人を制限するために行うもの。テニサーやインカレサークルだけでなく、意識高い系のサークルでも行われている。中には面接まで受けさせられるところもある。
ただ、その基準や審査方法を明確に示しているところは少なく、公平性・正当性が担保されている保証はない。2019年度では、あるテニサーが顔や性格で判断しているという内部資料が漏洩し炎上した。なお、今年度から東大女子を入れないなどの不当な理由のセレクを行うサークルはオリエンテーションに参加できなくなった。
前期課程【ぜんきかてい】
基本的に東大の1・2年生の間のこと。この間、学生は前期教養学部に所属することになるが、進学選択で進学先が内定すると2Aセメスターから内定生として後期の内容が始まるので2Sセメスターまでのことを指す場合もある。また、留年や降年などで4年間は前期課程を満喫できる。
前期教養学部【ぜんききょうようがくぶ】
東大に入学した学生は誰でも前期課程の間所属することになる学部のこと。
専門科目【せんもんかもく】
後期課程の単位として換算される科目のこと。それぞれの学部・学科ごとにある。ただし、2年生の間で取ることができるのは「持出可」となっているものだけなので注意しよう。
総合科目【そうごうかもく】
所謂選択科目のこと。語学のL系列と分野で分類されるA~F系列まであり、科類に応じて必要な系列の単位数が異なる。毎年固定の科目名で開講されるが、その内容は担当教員の趣味であることが多い。また、学科の宣伝講義としてオムニバス形式で、各教員の自慢話を聞くだけのものもある。文系・理系問わず履修できるため、内容は誰でも理解できるような浅いものが多い。
総合図書館【そうごうとしょかん】
本郷にある東大の代表的な図書館。改修工事をある程度終えて、知を体現するにふさわしい装いとなった。
総長【そうちょう】
所謂、学校の校長と理事長を合わせたような存在。つまり東大の神。彼の一声で、東大は天国にも地獄にもなる。東大生は彼を信仰することを義務づけられており、入学式と卒業式でそのご神託を賜る。彼は神々しい智の輝きで包まれており、その姿を見た者はいない。
底点【そこてん】
進学選択で学科・コースの定員よりも多くの学生が志望を出したとき、最も低い点でその学科に内定した学生の点数を「底点」という。また、定員よりも多くの志望があることを「底がつく」といい、逆に志望者が少なく底点がつかないことを「底抜け」という。要は底点以上の点があればその学科・コースに進学できるということだ。
2018年度から、プライバシー保護という名目のもとに底点が開示されなくなった。
底抜け学科【そこぬけがっか】
例年、底が抜ける学科のことを指す。文学部のマイナー学科に多い。「インド哲学」が底抜け学科として有名だったが、最近は底がつくようになり、「インド文学」が底抜け学科の代表格となった。
卒業式【そつぎょうしき】
ヒトが東大生という身分を失い、サルに還る儀式。この日を以て、東大生は最期の日を迎える。さらば、愛しきモラトリアム……。
そろそろハラスメントですよカード【そろそろはらすめんとですよかーど】
東京大学ハラスメント相談所の案内パンフレットについているカード。切り取り線などはないため、ハサミで切る必要がある。ハラスメントを受けているが言い出しづらいときに、このカードをハラスメントをしてくる相手に見せて使うもの。だが、このカードを見せるのもハラスメントですよと指摘するのも、心理的ハードルはさして変わらないと思うのだが。